文芸かけがわ第19号短歌五首選 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ 5月 06, 2025 骨ばった指は光へふれたのだ彫刻刀は風をふちどる木版へ谷が刻まれ山ができ一羽の鷹が渡っていった日と人はかつてことばを交わしたか十二の赤の色見本帳千年を生きた獣の艶をしてばれんは和紙を傷め泣かせる雪嶺の十二の刷りを重ねれば遠く聴こえる狼の声 リンクを取得 Facebook × Pinterest メール 他のアプリ
第20回海音寺潮五郎記念「銀杏文芸賞」短歌部門佳作 11月 29, 2020 空はまだ青 おりがみを折ってなにかを児はつくる名など無いけどなにかは赤い 母の折る鶴をほどいてしまう児の指に塗られたクレヨンの白 おりがみはやぶかれみなみかぜに散る折り目に鳥のかたちの記憶 おりがみの紺を柑樹へ添える児よそよげば紙も葉のにおいして 吾のつくる紙飛行機を児は飛ばすすぐに落ちても空はまだ青( 伊佐市 ) Read more »