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毎日新聞2025年3月31日毎日歌壇加藤治郎選

国道の渋滞のさきゆっくりと帰省してゆくトリケラトプス

毎日新聞2025年3月31日毎日歌壇水原紫苑選

学校へ渡す感情調査票 名のない感情はくもくれんと書く

静岡新聞2025年3月25日読者文芸欄短歌大辻隆弘選秀逸

春風に終わる命の匂い混ぜ午前六時の北へゆく豚

毎日新聞2025年3月24日毎日歌壇水原紫苑選

アッシュールバニパル王も戦争を恐れていたと唄う海豚は

毎日新聞2025年3月17日毎日歌壇水原紫苑選

 配達は闇を怖れるポケットのなかのジッポは桐に鳳凰

徳島新聞2025年3月8日【国際女性デー 痛みを歌う、明日を願う】ジェンダー短歌田丸まひる選入選

児の看護休暇をとれば奥さんは何者なのか問う面談へ ( 徳島新聞 )

中日新聞2025年3月2日中日歌壇島田修三選

いにしえの海岸線を辿ろうと川鵜の列はほぐされてゆく

静岡新聞2025年2月25日読者文芸欄短歌大辻隆弘選特選

雲ひとつなくきれいとか言うときの雲ってそんなにきたないのかな

中日新聞2025年2月23日中日歌壇島田修三選第二席

くやしさに夕日の赤くにじむ帰路ハクキンカイロの火口は甘い

朝日新聞2025年2月16日朝日歌壇馬場あき子選

絵本から絵がなくなって本になるように幼なは子になってゆく

第1回浜田到顕彰きりしま短歌大会佳作

君のいた時間は鳥のなりをしてときどき湖を影で彩る

中日新聞2025年2月9日中日歌壇島田修三選第二席

郵便のバイクに乗ってさざんかの紅濃き闇へつっこんでいた

毎日新聞2025年1月20日毎日歌壇伊藤一彦選

ゆびさきも自分なんだとわかるんだ冬の配達おわりの夜は

静岡新聞2024年11月26日読者文芸欄短歌大辻隆弘選特選

火の精の宿るジャワ産珈琲をからだの奥へ奥へと注ぐ

産経新聞2024年11月7日産経歌壇伊藤一彦選

秋空の病院待ちの長椅子のかぎ針編みの指のマニキュア

静岡新聞2024年10月29日読者文芸欄短歌大辻隆弘選入選

あたまではわかっているけどからだにはわかるということなくて早稲の香

毎日新聞2024年10月27日毎日歌壇水原紫苑選

ハルキストの店主はときどき山羊の目で果汁のように珈琲を言う

毎日新聞2024年10月21日毎日歌壇加藤治郎選

(戦争)が()のなかを出るときにまだ夕焼は目にしみますか

毎日新聞2024年10月14日毎日歌壇加藤治郎選

事件ですか事故ですかそれとも流れ星を追いかけてゆくのですか

令和六年前期掛川城観光俳句・短歌入選

城下なる紫陽花の青映えさせて掛川城は白さにおはす