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RinRin第253号(春号2024年4月10日発行)「心の詠み人」水野タケシ選

サブスクにない曲ばかり聴きたがる

みそのの詩歌賞短歌部門候補作

散る風のなかにひとひらのぼりゆく花びらありてそれはわたしだ ( みそのの詩歌賞 )

2024年可睡斎ひなまつり俳句・写真コンテスト優秀賞

背を向けたとたんに雛の笑い声

第6回浜松「私の詩」コンクール一般の部静岡県詩人会長賞

令和五年後期掛川城観光俳句・短歌

つわものの石垣撫でる秋思の手

文芸磐田第四十九号詩部門第一位

お絵かき教室 ( 磐田市 )

第31回可児市文芸祭現代詩部門市長賞

入院生活  ( 可児市 )

いしかわ百万石文化祭2023短歌大会一般の部三井修選者賞・鈴木英子選入選

この星に水があるのは悲しみをうすめ流してわかちあうため

第四十一回子規顕彰全国短歌大会秋葉四郎選入選・中川佐和子選入選

AIが私らしいと言う服をそのまま着れば私らしくて

第44回全日本短歌大会秀作賞

星の名を教えてくれた祖母は逝き知らない星を祖母の名で呼ぶ

第三十四回伊藤園お~いお茶新俳句大賞佳作特別賞

脳の恋する部位はもうすみれ草( 伊藤園 )

第37回全国短歌フォーラムin塩尻入選

外来の外と来とはヒトのせい空港跡のながみひなげし( 短歌フォーラムin塩尻 )

第二十五回春日万葉の森歌垣大会人麿賞

百年を寝てきた顔で潮風の図書館で読む今朝の新聞

浜松市民文芸第68集短歌の部市民文芸賞(清水正人選)

人生へ読点を打つ血と肉となった書籍を紐で縛って 売るための本をバイクにくくりつけ秋風よりも秋風となる 売りがたさもろとも本の値段とす古本市は秋晴のなか 午後四時に魔法は解けて古書売りは足の疲れた父親となる ( 静岡新聞 )

第31回岐阜県文芸祭一般短歌部門入選

聴衆は月と真冬の烏のみ夜汽車の音のあわいを歌う

第二十四回万葉の里短歌募集「あなたを想う恋のうた」優秀賞

ひまわりの影が大きくなってゆくもう一度だけ嘘を信じる ( 越前市 )

ふじのくに芸術祭2022(第62回静岡県芸術祭)文学部門文芸コンクール・短歌・産経新聞社賞

遠花火 夏まつりの案内が来て児とゆけばただ赤茶けた更地があった 「きこえた」と児の指す塀へそら色のラムネの瓶の破片が刺さる 咳ばかりしている町の暗がりに祭名残りの提灯は赤 マスクせず浴衣の群れとすれちがう夕焼けの色恐ろしいとき 砂浜に児と腰かけて聴いている遠い花火の燃えつきる音

第23回若山牧水青春短歌大賞佳作入選

どのように泳げばいいか分からない君のやわらかさを知ってから ( 延岡市 )

RinRin第249号(立春号2023年2月1日発行)「心の詠み人」梅内美華子選

綿詰めにされた故人のかたわらにまだ風を待つ白いオカリナ

第12回青の國若山牧水短歌大会題詠「声」佳作

声はもう忘れた祖父の遺言はカラマーゾフの兄弟を読め